日記です(競馬とか)

なんにもすることがなくて暇な時、文章を書くといい具合に暇もつぶれるし、その頃の自分が何を考えていたのかが分かって後々楽しい、ということに2日前ぐらいに気づきました。すみだです。

 

今回は完全に日記レベルではあるので、軽い気持ちで読んでください。

 

いや~、コントレイルも無事無敗の三冠を達成しましたね。本当によかった。

ぼくのフォロワーで競馬を知っている人、やっている人は、ウマ娘クラスタを除けばかなり少ないですから、「またすみだの競馬話が始まったよ…」ぐらいにウンザリする人の方が多いでしょう。

でもね。今日ばかりは、この続きも読み進めてほしいんだ。

そして、出来ることなら、競馬への見方を変えて、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しい。

 

競馬で言う「三冠」がどれほど難しいものか、知らない皆さんのために、改めて。

やきうで言うところの「三冠王」は、打率・打点・本塁打の3部門すべてでリーグトップの成績を叩き出すことです。歴代達成者は7人、延べ11回しか達成されていません。

翻って、競馬における「三冠」は、牡馬(オス馬)なら皐月賞日本ダービー菊花賞の3つを制すること、牝馬(メス馬)ならば桜花賞オークス秋華賞の3つを制することです。

「なんだ、たかが3つレース勝つだけやんけ」と思いがちですが、そうじゃない。

上に挙げたレースは、すべて「3歳の馬しか出走できない」という、大きな制約があります。

つまり、どんな馬にとっても、チャンスはその生涯でただ一度きり。

三冠王のように、二度・三度とは達成ができません。

だから、難しいんです。貴重で、そして偉大な称号なのです。

 

この「三冠馬」は、去年までの約80年で、何頭ぐらい出たと思いますか?

牡馬で7頭、牝馬で5頭です。

ほとんど同じぐらいの歴史の日本プロ野球の「三冠王」に比べれば、まあ出やすいかな…ぐらいでしょうか。

やきうの「三冠王」は世代も違う相手と成績を競わなければなりませんが、

競馬の「三冠馬」は同じ世代と競っての成績ですからね。多少は楽でしょう。

 

そんな三冠馬が、今年なんと、牡馬・牝馬の両方で誕生しました。

しかも、「無敗の」三冠馬です。

先ほど、これまでの三冠馬の数を挙げたと思いますが、こと「無敗」に限れば、

牡馬でわずか2頭、牝馬は0頭でした。

それが、同時に誕生したのです。

この後我々の人生数十年のなかでも、もう二度と見られない可能性の方が高いほど。

2020年は、間違いなく競馬史に残る、歴史的な年になりました。

 

 

こんな年に、「競馬を知らない、競馬にいいイメージがない」?

あまりにもったいない。

なにも、「ギャンブルをしろ、多額の金を賭けろ」と言うわけじゃない。

むしろぼくが言うなら、「競馬場に行け、金は賭けなくたっていい」です。

 

ぼくが競馬を語り、ぼくが競馬をすすめると、多くの人はまずこう言います。

「ギャンブルは…。やるべきじゃないよね」

「競馬ねえ…。賭け事じゃんね」

違うんだ。そうじゃないんだ。俺もそう思ってたけど、そうじゃないんだ。

そこに、騎手や、調教師や、厩務員さんや、何より馬自身の紡ぐ物語がきらめいている。

 

例えば、晴れて8頭目三冠馬、そして3頭目の無敗の三冠馬になったコントレイルのお父さんは、あのディープインパクト

ディープインパクト自身が、6頭目三冠馬であり、2頭目の無敗の三冠馬でした。

ディープインパクトのお父さんは無敗の三冠馬ではありませんでしたから、

当然、無敗の三冠馬父子というのは史上初になります。

そして今年、初めて無敗の三冠牝馬となったデアリングタクトという馬は、0歳の時の購買セールでの売れ残りでした。それが、史上初の快挙を成し遂げたのです。

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左:コントレイル  右:デアリングタクト


一方、史上初の無敗の三冠牡馬であったのは、シンボリルドルフという馬です。

その子トウカイテイオーは、無敗の二冠馬になりながら、ケガで三冠目のレースに出走できませんでしたが、テイオーの妹をおばあちゃんに持ち、テイオーと同じ牧場で生まれたのが、コントレイルと同じレースを走り、6着に敗れたロバートソンキーという馬でした。

ロバートソンキーは、テイオーとは違い、春に開催された二冠のレースには出走できず、

前走での頑張りによって、この三冠目のレースに出走することが叶いました。

まるで、29年前のテイオーの忘れ物を探しにきたようでした。

 

そんなロバートソンキーの馬主と調教師は、偶然にも開成高校の卒業生同士。

そして、調教師と騎手は、その昔同じ厩舎で一緒に頑張っていたなじみの仲。

この繋がりから、それほど目立った成績を残しているわけでもないこの騎手が、

馬主さんの愛馬に乗るようになり、ロバートソンキーと大舞台に臨むまでに至りました。

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ロバートソンキーと伊藤工真騎手

 

こんなドラマが、あちこちに、語り尽くせないほどに詰まっている。

それが、競馬というスポーツの醍醐味でもあり、ぼくが他人に競馬の面白さを伝える原動力です。

話半分にでも「聞きたい」と言ってくれれば、ぼくはいつでもエピソードを語りましょう。

稀代のアイドルホース・オグリキャップか。

悲劇の快速馬・サイレンススズカか。

愛すべき個性派・ステイゴールドか。

金色の暴君・オルフェーヴルか。

はたまた名脇役ツインターボなんてのもどうでしょう。

 

そしてぜひ、競馬場(できれば、JRAの…)に足を運んでみてほしいのです。

「ただのギャンブル場」では

決してない、壮麗な光景がそこにあります。

青い空、緑に映える芝、吹き抜ける風、サラブレッドの蹄音、行き交う人々。

ぼくが言葉を尽くして説明することもできますが、やはり行ってみてほしいし、

興味があまりなくとも、一度体感してみてほしいのです。

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ある日の東京競馬場

 

「所詮ギャンブルだし…。」

そう自分が言っていたことを、覆されるだけの魅力が、競馬場にはあると思います。

嫌な思いは絶対にさせません。

ほんの少しでも興味を持たれたならば、ぼくをいつでも呼んでください。

必ず、競馬場へお連れします。

 

 

 

やっぱり、競馬について書くだけでも楽しいですね。

ではまた、次の機会に。